甲野善紀 光岡英稔 『武学探求』
- 著者: 甲野 善紀, 光岡 英稔
- タイトル: 武学探究―その真を求めて
現代に蘇った古武術家として、『表の体育裏の体育 』などの著書を多数出版している甲野善紀。
本書で、彼が披露している技のネーミングは抜群だ。
逆手抜飛刀打とか、人間鞠とか、まるでカムイ伝や眠狂四郎の世界のようだ。
対談相手の光岡英稔も負けてはいない。
触れた相手を一瞬で吹き飛ばすエネルギーを生み出す拳法の原理を、逐帯伝導、固態整体伝導、核変伝導などと名づけている。ブルース・リーとアインシュタインが融合したようではないか。
彼らの語る昔の達人たちのエピソードもおもしろい。
昔は、日本にも中国にも、とてつもないレベルの達人たちが存在していたらしい。もっとも、立ち合いで、相手のパンチを払っただけで、その相手は天井にまで飛ばされたなどという話には、ホンマかいな、と突っ込みたくもなるが。
もし本当に、そんなに強かったら、プライドヤK-1の王者も秒殺されてしまうだろうけど、実現不可能な話ですね。
切れ味: 可
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