伊藤 昇, 飛竜会  『気分爽快!身体革命―だれもが身体のプロフェッショナルになれる!』 | 読書ジャンキーの本棚

伊藤 昇, 飛竜会  『気分爽快!身体革命―だれもが身体のプロフェッショナルになれる!』

伊藤 昇, 飛竜会
気分爽快!身体革命―だれもが身体のプロフェッショナルになれる!

現代人の98パーセントの人は背骨が歪んでいるらしい。

ほぼ全員が不健康体なわけだ。

この歪みを取り除き、健康な身体を回復するのに役立つのが、伊藤昇の考案した「胴体体操」だ。

といっても、特別に難しいものではないらしい。


『身体革命』によれば、胴体体操の基本は、胴体を「反る」「曲げる」、「伸ばす」「縮める」、「捻る」だけだ。これを毎日続ければ、ゆがみが解消し、健康体になり、かつ胴体がよく動くようになって、運動神経も衰えなくなるといった具合で、まことにいいことずくめだ。


あまりに簡単すぎて、本当に効果があるのかな、と思わないでもないが、この本の著者、伊藤昇という人が只者ではなかったらしい(過去形になっているのは、すでに物故しているため)。

若い頃に少林寺憲法に熱中したのはいいが、ハードトレーニングのしすぎで、すっかり身体を壊してしまい、完治するのに数年を要したという。

その時に、身体調整の重要性に気づき、以後、自らの経験知をもとに、運動をするにも、また健康面からも、手足より、胴体そのものを動かしたほうが効果がある「胴体体操」を提唱し、プロ、アマのアスリートを中心に普及させていったそうだ。

伊藤自身も、身体を壊す前よりも、歳を重ねるごとに、動きが格段によくなり、武道の世界では、その人ありと知られた存在だったらしい。


切れ味: 可


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