村上春樹  『ノルウェイの森』 | 読書ジャンキーの本棚

村上春樹  『ノルウェイの森』

村上 春樹
ノルウェイの森〈上〉

『ノルウェイの森』は、いわずと知れた村上春樹のベストセラー小説。

多くの人が読んでいることでしょう。

未読の方は、アマゾンなどに、ブックレビューは、腐るほどあるでしょうから、そちらをご覧ください。


さて、ご存知のように、この作品には、直子と緑という二人のヒロインが登場します(厳密にいえば、もう一人、独特の存在感を放つ年上の女性がいるので三人だともいえるのですが)。


この二人のヒロインについて、以前、このブログで取り上げた福田和也の『悪の恋愛術 』という本の中で、興味深い事柄が書いてあった。

福田が、大学の講義で、学生たちに、直子と緑のどちらが好みであるか、というアンケートを施したところ、男女できれいに好みが分かれてしまったというのだ。

男子学生は、大抵が緑であり、女子学生は直子を支持するというものだそう。

で、福田は、この事につき、なぜ、若い男性が、緑のような女の子を好み、逆に女性は、直子に共感するのかについて、持論を述べているが、面倒なので、それは割愛。

興味のある方は、本を読んでみてください。


で、私も、若い男子学生と同様に、どちらかといえば陰性の直子よりは、陽性の緑に魅かれるのですが、これって、歳を喰っている割に、精神的には成熟していないということでしょうか。

ちょっと複雑な気分です。

そうはいっても、緑の方に魅力を感じるのだから仕方がない。


ところで、皆さんは、直子と緑、どちらの女性に魅かれますか?


切れ味: 良


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